経錦織袋帯 万葉綺羅錦

経錦織袋帯 万葉綺羅錦g

幻の織経錦(たてにしき)織袋帯

「経錦の発祥」
経錦とは、複数の経糸(たていと)の浮き沈みで地や文様を織り出す技法で、紀元前200年頃にはこの元となる技法が中国で発祥したとされています。

「日本への伝来」
正確な年代は定かではありませんが、七、八世紀の飛鳥 奈良時代の遺品として現在も法隆寺や正倉院に伝えられています。

瑞花七宝文様(藤色)
瑞花七宝文様(藤色)
「瑞花」とは・・・奈良時代より中国から伝来した想像上の花。七宝紋とともに永遠を象徴する吉祥文様のひとつです。

「経錦の変遷」
織り方が複雑で非常に高度な技術を要する技法であるとともに、色数や文様の大きさに制限があるため、比較的製織が容易で華やかな緯錦(ぬきにしき)が登場すると、時代の流れの中でその織技法が次第に衰退していってしまいました。
しかし、明治時代以降に匠の職人たちの研究により、途絶えてしまっていた伝統的な技術を基に創意工夫を重ねて、歴史的にも芸術的にも価値の高い高雅な経錦織がよみがえり、現代にいたります。

歴史的価値の高い「経錦」技法を用いた、東京ますいわ屋オリジナル袋帯「万葉綺羅錦」をお手に取ってお確かめくださいませ。

万葉綺羅錦
経錦織袋帯
万葉綺羅錦 まんようきらにしき

お誂えお仕立て上がり税込価格187,000

別誂三重紗織全通丸帯「慶祝」



東京ますいわ屋  別誂三重紗織全通丸帯「慶祝」
意匠・色彩・技法にこだわって制作した東京ま すいわ屋オリジナルの丸帯です。
天皇陛下の御袍(ごほう)に用いられる「桐竹鳳凰文」と有職文様 の小葵に皇室の方々がそれぞれ持たれる御印を重ねた「お印小葵文」 を組み合わせた意匠に、黒、金を基調に、麴塵・黄櫨・黒漆・貝紫という古代染色を散りばめました。
丸帯とは

江戸時代中期に誕生した丸帯は、近代まで「最も格式の高い礼装用の帯」 として用いられてきました。
古き良き着姿を留める丸帯は、時代を一周りして新鮮さを感じさせてくれ ます。

桐竹鳳凰文

桐竹鳳凰文 きりたけほうおうもん
桐竹鳳凰文は天皇の御袍(ごほう)に用いられる高貴な文様で有職文様でもあります。ま た桐竹鳳凰に麒麟を組み合わせた桐竹鳳凰文も同様に扱われ格調高い文様です。

麴塵

麴塵 きくじん
柄の鳳凰の部分には、天皇陛下がお召しになられる通常の御袍の色である麴塵色に染められ た色糸を織り込むことでさらに格調高く仕上げています。

黄櫨

黄櫨 こうろ
柄の縫い取り部分には黄櫨染の糸を使用しています。天皇陛下が儀式の際にお召しになら れる束帯裝束は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と呼ばれています。

黒漆

黒漆 くろうるし
小葵紋にお印の柄が施されています。 お印の部分に、黒漆の箔を織り込むことによって重厚感、高級感を醸し出しています。

貝紫

貝紫 かいむらさき
皆様のお印に寄り添われた、ポイントとなる柄の部分には、華やかな貝紫の糸を"縫い取り" の技法で織り込んでおります。

三重紗

三重紗 さんじゅうしゃ
紗組織の生地を三重組織で織りあげることにより軽さだけではなく、透け感と立体感のあ る帯に。普通の織物では表現できない繊細で神秘的な色 ・柄を表現することができました。


別誂三重紗織全通丸帯
慶祝 けいしゅく
お誂えお仕立上がり税込価格 217,800円

麴塵衣

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東京ますいわ屋が大切にする"伝統文化の継承" をテーマに、古( いにしえ) に生まれた最上級の宮廷装束を、現代のお召物として優美に再現しました。


日本列島の四季の移ろいは、日毎にゆっくりゆっくりと進んでゆきます。落葉樹も夏の暑い盛りには深い緑色をたたえていますが、秋が近づき涼やかな風が吹いてくると、青い葉がわずかに黄ばんできます。
東京ますいわ屋  麴塵衣
そのような自然の美しさの微妙な違いを的確にとらえ楽しむ日本人の繊細な感覚を一枚の着物に託しました 。


麴塵衣に秘められた色


律令制度によって編纂された"宮廷延喜式( きゅうていえんぎしき)" で定められた、天皇だけに許された色や装束を"禁色( きんじき)" と言います。
宮廷延喜式とは平安時代初期に20 年以上の歳月を掛けて編纂された朝廷の法令集。全50巻・約3300条からなり、装束に関する記述も全巻にわたり豊富に遺されています。

真昼の太陽の色といわれる「黄櫨染( こうろぜん)」は、天皇以外なんびとたりとも使用することのできない絶対禁色でした。

黄櫨染は儀式用としての天皇の御袍( ごほう) であるのに対し、日常の御袍として用いられていたのが「麴塵」です。

麴塵は、典侍( てんじ) や蔵人( くろうど) にその着用が許されていました。平安以来連綿と続いてきたこの約束事は、明治以降になり天皇の黄櫨染と皇太子の黄丹( おうに) のみを残し、皇室装束としてそれ以外の禁色の規制は解かれています。


「麴塵」とは...?



麴塵とは麹黴( こうじかび) のようなくすんだ黄緑色のことで、宮中の年中行事の作法書『西宮記( さいぐうき)』には「青白橡 あおしろつるばみ」と同じ色と記されています。

麴塵は天皇の通常の御袍 の色で、"麴塵の袍" または青色と呼ばれ臨時祭、舞楽、弓馬初などのときに着用されました。

前述の"宮廷延喜式" によれば、刈安と紫根で染められていたことが詳しく記されています。普通、緑系の色を出すには藍と黄色を掛け合わせて染めますが、これはその例外とも言えます。

麴塵は"幻の色彩" で、ひとたび陽の光に触れるやいなや、その色彩を変え艶やかな緑色を放つ染色を、往時のひとびとは【太陽の色】と呼び憧れたのです。



麴塵衣最大の特徴



麴塵衣にとって最大の特徴は、光源によって生地表面の色に変化が現れることです。屋外は紫外線、屋内は蝋燭の光などで色変わりする生地が往時の人々には神秘的な現象だったことでしょう。

古代染色では先に触れたように異なる植物の染料を複合的に用いて染めていましたが、麴塵衣は現代化学によって開発された化学染料で退色を防ぎ、色の変化の再現に成功しました。



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※画面での色調は実際の色とは異なります。
麴塵衣 選ばれし3色


古代染色の格調、品位を再現。渋さの中に優美な雰囲気を秘めた3色を厳選しました。


麴塵 きくじん

麴塵 きくじん
くすんだ黄緑色。別名「青白橡 あおしろつるばみ 」とも呼ばれます。平安時代以降は禁色と定められました。

黄櫨染 こうろぜん

黄櫨染 こうろぜん
赤みの深い黄褐色。別名「黄橡 きつるばみ」 とも呼ばれます。橡はクヌギの古名で、その実のドングリを煎じた汁を古来染料として用いていました。

青鈍 あおにび

青鈍 あおにび
墨色などに薄く藍をかけた、青みのある鼠色。墨染、薄墨とともに無彩色系の色を表すのに用いられ、法要や平時の服色として定められていました。



麴塵衣に秘められた文様


麴塵衣は"桐竹鳳凰文" という代表的な吉祥文様で織られています。
古来、天皇の御袍に織り表される文様です。

地上の梧桐( あおぎり) に栖み、60年に1度稔る竹の実を食すとされる中国神話の瑞鳥・鳳凰は、善君の世の証しとして天皇の御袍に織り表されてきました。

麴塵衣は独自に意匠化した桐竹鳳凰文の無地きものとして優美に、格調高くお召しいただけます。



麴塵衣  文様




東京ますいわ屋 オリジナル色無地きもの



きくじんごろも

表地税込価格 380,000円

New 銀座スタイル

New 銀座スタイル 2019

東京ますいわ屋「銀座スタイル」の新作が登場しました。

訪問着に合わせた袋帯と長襦袢を3点セットにいたしました。 

煌びやかな風情、センスと個性が光る「銀座スタイル」の華やかな新作をご覧下さい。

New 銀座スタイル

訪問着・袋帯・長襦袢 3点セット (お誂えお仕立て上がり

280,000円+税 380,000円+税 500,000円+税 


※表示の価格は税抜価格です。
※価格帯は3ラインご用意いたしました。
※きもの・長襦袢のお仕立ては海外縫製、袋帯のお仕立ては国内縫製です。
※きものに合わせて、その他のアイテムはお好みをお選びいただけます。
※掲載の商品写真はイメージです。
※モデル着用の和装小物は、オプションコーディネートの一例です。





プレミアム生洗い



生洗いとは・・・

着物や長襦袢などに付着した汚れの種類に合わせて、ベテランの職人達が手作業で丁寧に汚れを落としていく工程を「生洗い」と言います。
着物の場合は刺繍、金彩、友禅など素材や技法に合わせた処理を行います。全体の着汚れを落とした後、立体乾燥を行い、専用のスチームアイロンでふっくらと仕上げていきます。
生洗いでは、石油系の溶剤を使用して油性の汚れを落とします。
■油性の汚れ (例:ファンデーション・バター・チョコレートなど) 




生洗いと汗抜きがセットになった特別なサービス
「プレミアム生洗い」をお薦めします

汗ジミなどの水溶性の汚れは生洗いだけでは完全に取り除くことが出来ない為、生洗いで油性の汚れを落とした後に、水溶性の処理を行う「汗抜き」をお薦めします。
着物や長襦袢の衿や胸、腰まわり、脇、袖口など特に汗をかく部分は、汗抜きの作業をしないと変色をする恐れがあります。また、生洗いをした着物や長襦袢でも保管中に変色してしまうケースもあり、その場合、着用時には目立たなかった汗ジミなどの汚れが年月を経て、変色したことが原因だと思われます。 大切な着物や長襦袢を末永くお召し頂く為にも、生洗いと汗抜きがセットになった「プレミアム生洗い」をお薦めします。




「汗抜き」の工程

生洗い作業の後、水溶性の汗抜き処理を行い、更に美しく仕上げていきます。
汗が付着した部分(衿や胸、腰まわり、脇、袖口など)を入念にチェックします。
汗ジミになっているところがあるかを確認して、汗ジミ部分を重点的に処理し、シミになっていなくても汗が付着していそうな部分の汗抜き処理を行います。




着物に付着した汗の部分の表地と胴裏に専用の汗抜き剤を塗り、汗の成分を分解させます。

  

また汗ジミが目立つ部分には筆や刷毛を使い、汗抜き剤を塗ります。全体にムラが出ないように職人が手作業を行います。

  

汗抜き剤の効果を十分に発揮する為にも、時間を置いて汗の成分を分解させていきます。

  

その後、汗抜き剤と汗の成分を除去する水洗い処理を行い、バキュームを使って、生地から汗抜き剤と汗汚れを取り除きます。



最後に着物全体に丁寧なアイロン仕上げを行います。


プレミアム生洗い

訪問着・長着   税込価格 16,500円
振袖・留袖    税込価格 18,700円
長襦袢・肌着類  税込価格 15,400円
帯類       税込価格 11,000円

※プレミアム生洗いをされたお品は、今後のお手入れがとても安心な「ウルトラはればれ加工」をお薦めします。
ウルトラはればれ加工をしているものは、はればれアフターで汗抜き処理まで致します。





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