きもの愛好者が最後に行き着くアイテムは紬(つむぎ)。
中でも特に結城紬と言われています。
控えめで温かみのある風合いと質感、渋みの中に特有の華やかさも漂わす奥深い魅力。
その存在感は「洒脱」そのもの。
軽い・温かい・丈夫・しわになりにくい・汚れに強い・洗うほどにしなやか・光沢が生まれる。
結城紬はたくさんの長所を持っています。
この多才なアイテムは、長く着続けることにより、さらに絹本来の風合いと艶が加わります。
自分の身体に馴染ませるため、「結城は一度、寝巻きにしてから」とも言われており、長年、愛用できる、着続けてこそ、その美点を理解できる。
こんな奥ゆかしいところも愛される所以でしょう。
茨城県結城地方を中心に生産される結城紬は、古くから名産品とうたわれ、伝統とともに、先人の努力と創意工夫により成長、産地としても発展を遂げてきました。
糸質精緻、染色堅牢。まさに紬の女王と呼ぶにふさわしい一級品。
初めてきものをお召しになる方、また、きものコレクターの方にも「好まれる」機能美、そして品格を兼ね備えた結城紬は、大人の女性にふさわしい装いです。